1.今回紹介したい本
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2.レビュー・感想
オススメ度
★★★★☆
オススメしたい人
作文を上達させたい人
感想
読売新聞の「編集手帳」を担当している竹内政明さんとフリージャーナリストの池上彰さんの対談形式の本です。
お二人は「書くこと」のプロたちであり、文章を作るときの考え方の裏側を明かしてくれます。
作文や日本語に興味がある人たちは是非読んで欲しい一冊となっています。
3.管理人がメモした箇所を抜粋
第一章:構成の秘密 「ブリッジ」の作り方
p20.「身の回りのこと」というのは、「自分にしか書けないもの」であって、それはかなりの高確率で魅力的な情報になり得る。だから、「書くべきテーマ」として、ヘタに格好つけた話を持ってくるよりも、身近な話を持ってくるというのは、かなり有効な手だと言えますよね。
P42.竹内さんの意識している構成の仕方。まずは、「読者を惹きつける書き出し」。次に、「読者に予想させない展開」。最後に、「書き出しと結びつけたオチ」。
p53.文章の構成を考えるときに、「コレクションから引っ張り出す」。
第二章:本当に伝わる「表現」とは
p68.「自分が腹の底から意味のわかる言葉以外は使わない」
p86.短い文章を重ねることで、リズムが良くなるし、緊迫感も出てくる。
p102.類語辞典をめくってみると、いろいろな「言い回し方」があって、同じようなことを表現するとしても、表現の可能性は無数にあるというのが分かります。
第三章:名文でリズムを学ぶ
p163.井上靖の文章の特徴を挙げると、事実、事実、事実を積み重ねているところだと思います。それが味気ないものになっていない。それどころか、事実の積み上げによって、人の内面がくっきりと浮き出るように書かれているんです。
p167.新人記者の時代に読んだ文章術の本に、「体言止めを使ってはいけない」と書いてあって、ある時期まで必死に守っていたんです。でも最近はまさに「ここぞ」というときには、使うようにしています。文章のリズムを整えるために、体言止めはやっぱり有効なんです。
第四章:悪文退治
p182.テレビ用語で、私がもっとも嫌だなと感じているのは、「〇〇したいと思います」という表現です。「〇〇しましょう」で十分ですよね。
p194.「自慢話」の対極のものとして、「失敗談」があると思うんです。「失敗談」はやっぱり面白い。